試合結果
あまり成長を感じられない高橋昂也
この試合の先発を務めたのが、6年目を迎えた高橋昂也。
今季は一度も一軍マウンドに立つことが出来ず、試練のシーズンとなってしまい、フェニックスリーグで鍛錬を積むこととなってしまいました。
一軍登板がなかったこともあって久々に投球をチェックしましたが、一言で言うと成長が感じられない投球に終始したという印象です。
ストレートとカットの球質は一軍でも十分通用するものを持っていますが、それ以外の要素において上積みの要素が見つかりません。
一応チェンジアップをレパートリーに加え、カウント球としてカーブを多用するくらいの変化はあったものの、サードピッチの確立という昨年出た課題を潰すことは出来ていませんでした。
加えて気になったのが、ストレートとカットともに高めに抜けがちな点です。
球質的に高めでもある程度威力を発揮しそうではありますが、昨年高めゾーンで9被本塁打中4被本塁打を許したように、被弾リスクも上昇してしまう諸刃の剣のような部分です。
カットは抜けても逆に打者が打ちづらさを感じることがありますが、ストレートはそうもいかないでしょうから、抜け球を減らすような工夫も考えていきたいところです。
圧巻の日本代表・森浦大輔
高橋昂也の後を受けて登板した、日本代表にも選ばれた森浦大輔は圧巻の投球でした。
持ち球4球種全てを使う投球で、ストレートとチェンジアップを軸に、シーズン最終盤に再度使い始めたスライダーも横変化大きく非常に効果的なボールとなっていました。
最後は10試合連続登板と登板が嵩み、疲労の色も見え隠れしていましたが、そこから期間も空いてリフレッシュ出来たようで、ボールの威力は戻っていたように思います。
日本代表の舞台でも、存在感をアピールできるような投球を期待しています。
センターから逆方向への意識が見える林晃汰
野手では、林晃汰の打球方向の出し方が少し気になりました。
体を開かず逆方向に運ぶことを意識しているのか、このフェニックスリーグではセンターから逆方向への打球方向でかつフライ性の打球が多くなっています。
逆方向へフライが上がることは今季の不調時に見られた傾向ですが、このフェニックスリーグでは強い打球で逆方向に飛ばせているのが大きく異なるところです。
ですのでセンターから逆方向に2本スタンドインさせることが出来ていますし、これはこれで悪くない方向性かと思います。
次なる課題としては、引っ張りの打球でもしっかり角度を付けていくという点になってきますが、スイング軌道の改善が必要になってくるところで一筋縄ではいかない部分です。
長い間苦しんだ不調からは抜け出してきているので、現状をポジティブに捉え、更なる課題の克服に多少時間はかかろうとも取り組んでいってほしいと思います。
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