試合結果
突き抜け切らない玉村昇悟の投球
6回4失点ながら、味方守備のミスが相次ぐ形での失点となり、自責は0の投球となった先発の玉村昇悟。
一軍実績のある投手であり、本来であればフェニックスに参加すべきでない投手です。
来季の先発ローテ入りを目指すのなら、味方のミスで招いたピンチを押し切って、せめて併殺の際に失った1点でとどめるくらいの投球を見せてほしいところでした。
ピンチになったところで両サイドにビタビタに決めるコマンドは流石ですが、それプラスで相手にインプレーを起こさせない、圧倒的な支配力を求めたいところです。
課題はやはり二軍レベルであっても、まだまだ押し切れない球威、決め球のなさといったところになってきます。
オフの期間はこの辺りを重点的に鍛えてもらいたいところです。
田村俊介の進化
このフェニックスリーグでOPS.952と好成績を残している田村俊介。
シーズンでは左投手に苦しみましたが、このフェニックスリーグでは西武・隅田知一郎から安打を記録するなど、左投手への対応力を上げています。
この試合でも、第1打席で巨人の先発・井上温大のスライダーを前めで捉えて、センターオーバーまで運んでいきました。
シーズンでは左投手の曲がり球を1本も安打に出来なかったことを考えると、非常に大きな進歩でしょう。
その後の打席では、コンタクトに苦しむ様子やゾーンに絞れていない様子が垣間見えましたが、非常に高いポテンシャルを持っているのは間違いないので、このまま成長していってもらいたいところです。
球際に強い前川誠太
高卒の育成ルーキーながら、このフェニックスリーグでは1試合4安打を放つなど、打率5割超を記録している前川誠太。
元々定評のある守備面も、矢野雅哉のように派手さこそないですが、球際に強く堅実さがウリと見ます。
この試合でも、ボール球に手を出さず簡単に空振りをしないコンタクト力を発揮と、高卒ルーキーらしからぬ好アプローチを見せていました。
加えて守備面も、6回にRFとの間に飛んだフライを取り切れず、バントの際のベースカバーが遅れるなど、立て続いて守備のミスが出てしまいましたが、ゴロ打球処理については球際の強さを随所に発揮し持ち味を発揮しました。
若手二遊間に右打ちが少ないことを考えると、この前川が一軍枠に入れるチャンスも大いにあるでしょうから、今後の更なる成長に期待です。
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